爬虫類や猛禽類、肉食動物の理想的な餌となる冷凍ラットとは?

爬虫類や猛禽類、肉食動物の理想的な餌となる冷凍ラットとは?

冷凍ラットとは?

冷凍ラットとは、主に爬虫類や猛禽類などの肉食動物の餌として用いられる、冷凍されたラットのことです。
動物の餌となるラットは、清潔でしっかりと管理された環境で飼育・繁殖されているので、野生のネズミとは異なります。
冷凍ラットは、家庭で飼育しているペットの餌以外にも、動物園や研究機関でも、動物の餌として利用されていて、ペットショップや爬虫類専門店、オンラインショップなどで購入できます。

冷凍ラットと冷凍マウスの違い

餌用に販売されているもので「冷凍マウス」というものがあります。どちらも”冷凍されたネズミ”ですが、ラットとマウスは厳密には違うものです。

種類

ラットはいわゆるドブネズミを家畜化した飼育変種です。マウスは養殖されたハツカネズミです。”ドブネズミ”と言うと聞こえが悪いかもしれませんが、動物の餌にすることを目的として清潔な環境で管理・飼育されているネズミなので、安心してペットに与えることができます。

大きさ

ラットとマウスの一番の違いは大きさでしょう。マウスと比較するとラットの方が圧倒的に大きくなります。アダルトサイズで比較すると、マウスは大きいものでも50g程度ですが、ラットは大きい個体は500gを超えるので、かなり大きさに違いがあります。

栄養価

ラットとマウス、どちらも「完全栄養食」と言われるほど高栄養、高たんぱくです。ラットの方が大きいのでボリュームがあります。餌を食べる回数が少ない爬虫類などにはもってこいの餌と言えます。

冷凍ラットのサイズと呼び方

冷凍ラットは、サイズ別に販売されています。一般的には以下のサイズに分類されます。

ピンクラット

生後間もない、毛が生えていないピンクのラットを「ピンクラット」と呼びます。体重は10g程度でまだ目も開いていません。

ファジーラット

生後3~4週間ほどで、うっすらとフワフワの産毛(fuzzy)が生えてきた頃のラットです。体重は20g程度です。

ホッパーラット

生後4~6週間程度、毛が生え揃い、活発に動き回る(hopper)ようになる頃のラットです。体重は50g前後で、成体のラットに近い栄養価を持ち、成長期の動物に適しています。

アダルトラット

成体のラットで、体重も100g以上となり、かなり大きい印象を持ちます。栄養価が安定しており、繁殖期の動物や大型の動物に適しています。
アダルトラットはさらにサイズがS・M・L・LLなどに分類されていることが多く、与えるペットの大きさなどによって使い分けると良いでしょう。

リタイアラット

繁殖できる時期を終え、高齢になったラットです。脂肪が増え、筋肉量が減り、カルシウムも減ってしまうので、栄養価も味もあまり良くありません。

冷凍ラットは肉食動物の餌にぴったり

冷凍ラットは栄養価が高く、マウスよりもサイズが大きいので食べ応えがあります。肉食の爬虫類や猛禽類の餌として重宝されています。
下記の生き物などが、冷凍ラットを好んで食べます。

  • 爬虫類(ヘビ、トカゲなど)
  • 猛禽類・鳥類(フクロウ、ワシ、タカなど)
  • 両生類(カエルなど)
  • 大型肉食魚(アロワナ、ピラニアなど)

冷凍ラットは冷凍庫で保存します

冷凍ラットは、適切に保存しなければ、品質が劣化したり、腐敗したりする可能性があります。そうとはいえ、基本的に冷凍庫に入れておくだけなので、誰でも簡単に管理することができます。

ラットを冷凍庫で保存する際には、ラットを袋や保存容器に入れて冷凍庫に入れます。未開封であれば購入時の袋のまま保存すれば良いですが、袋から出して保存する場合は、食品用のジッパー付きの袋などに入れ、できるだけ空気を抜いて真空状態にしてから封をしてください。こうすることによって冷凍焼けを防ぐことができます。また、袋に入れる際にはラット同士が重ならないようにすると、使う時に取り出しやすいです。

冷凍ラットの解凍方法

冷凍ラットはペットに与える前に解凍が必要です。

おすすめ解凍方法「湯せん解凍」

【準備するもの】
・ジッパー付きビニール袋
・お湯を入れるボウルやバケツ
・45℃前後のお湯
・ペーパータオル

①ジッパー付きビニール袋にラットを入れます。
②45℃前後のお湯をボウル(バケツ)に入れます。
③お湯を入れたボウルに、ラットを入れた袋を入れます。
④お湯が冷めてきたら足し湯をするか、お湯を交換して、温かさをキープします。
⑤20分程度で解凍できます。解凍できているかどうかの判断は、お腹のあたりを触ってみましょう。柔らかくなっていて、冷たくなければOKです。
⑥ラットを袋から出し、ペーパータオルで表面の水気を拭き取ります。

※早く解凍したくても、熱湯など熱いお湯で解凍すると、品質が変わってしまうのでやめましょう。
※複数のラットを同時に解凍した場合は、1匹ずつ解凍具合を確認しましょう。

おすすめできない解凍方法①「自然解凍」

冷凍庫からラットを出して置いておくだけの自然解凍は、かなり時間がかかります。そのため、室温や時間によっては解凍ではなく腐敗が進んでしまうことがあります。解凍自体はできますが、あまりおすすめはできません。

おすすめできない解凍方法②「電子レンジ」

短時間で解凍できそうなイメージがあるかもしれませんが、解凍ムラができやすく、また破裂の危険もあるので、電子レンジでの解凍はやめましょう。

解凍後の冷凍ラット

解凍後のラットは、すぐに与えてください。常温で放置してしまうと、腐敗が進みます。また、一度解凍したラットは余ってしまったとしても再冷凍はせずに、破棄してください。